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2011年03月15日(火)

[TKLニュース]

東北地方太平洋沖地震で被災された皆様へ ~明日へのペダルをこぎだそう~

このたび、東北地方太平洋沖地震で被災された皆様へ心よりお見舞い申し上げます。

TEAM KEEP LEFTでは、未だ行方不明の方々の一刻でも早い救助と被災地の一日でも早い復興を祈っています。
そして、多くの尊い命が失われたことに深くお悔やみ申し上げます。 

被災地では余震が続く中、避難生活を送られている皆さん、そして救助にあたられている皆さんが本当に大変な思いで日々を過ごされていると思います。
不安な気持ちでいっぱいになっているかと思いますが、どうか強い気持ちと希望を忘れないでください。
私たちは、皆さんを見守り、応援し続けます。

私たちの今日の一歩は、その歩幅に関係なく必ず明日に続いていきます。
復興に向け共にその一歩を踏み出そう!


さて、首都圏においては、計画停電やそれに伴う交通網の麻痺等で大変多くの方々が不便な生活を余儀なくされておられます。
地震当日、ニュースでは帰宅難民となった人たちが自転車店に長蛇の列を作るといった報道もされていました。
電車が通常運転されるまでは通勤・通学に自転車を利用される方も増えるのではないかと思います。
急激に街中に自転車が増えるという事は、それぞれが正しい交通ルールとマナーを知っておかないと、重大な事故につながる可能性も増えるという事です。
自転車は左側通行。一番シンプルで大切なルールです。これを守るだけでも事故は激減します。
皆さん、ぜひ安全運転を。そして周りを思いやる気持ちを忘れないでください。
こんな時だからこそ、まさに「TEAM KEEP LEFT」です!

TKLをサポートしてくださっている、自転車ツーキニスト 疋田智さんからもこんなメルマガが届いています。
ひとりでも多くの人に正しいルールが伝わりますように。  

~疋田智メールマガジン 週刊 自転車ツーキニスト~

「自転車について緊急諸注意」

・首都圏自転車にお願いしたいこと

月曜日になって、都心の交通も、ふたたび麻痺し始めた。
たまたまヒキタ自身で目にした品川駅ほか、都心各駅の電車待ちの行列には驚きを禁じ得ない。が、今後、この光景はスタンダードになるかもしれない。
 今後の電力供給の問題もあって、通勤、通学の足が、今後、自転車にシフトするのも、起こり得る事態かなと思う。

 こんな状況の中「自転車通勤を」なんてのは、機に乗じるようで、まったく私の本意ではないのだけれど、それでも、色々なところから問い合わせがあるので、言わなくてはならない最低限の注意をここに。
 読者諸氏も、周囲に「これからは自転車通勤」という方がいらっしゃるなら、最低限、下記の注意だけは喚起していただけないだろうか。

1.左側通行

まず断然一番目にお願いしたいのは“左側通行”だ。これはもう厳守。絶対の鉄則である。
 車道、歩道は、この際、問わない。本来は車道左端が望ましいし、そちらの方がはるかにスムーズかつセーフティなんだが、車道通行に慣れない人も多いだろうし、「歩道が安心」という悪しきイメージは、なかなか抜けない(それがどんなに間違っているとしても)。
 だから、今はまだ、車道と歩道については、道路状況に応じて、臨機応変に選んでいただいて構わないと思う。しかし「左」だけは守る。
 この左側通行の遵守だけで、自転車のリスクは半減できるはずだ。そして、現在、R-246などで起きているカオス(混沌)も、かなりの部分、回避できるはずなのだ。
 繰り返し強調しておこう。
 自転車は何としても左側通行。これだけは是非、心よりお願いしたい。
 そして、このメルマガの読者諸兄にお願いしたいのは、前から走ってくる(つまりは右側通行の)馬鹿者自転車、あ、いや、無知自転車に「自転車は左を走りましょうー♪」と、優しくアピールしていただきたいということだ。
 これはそのまま混乱回避に繋がる行為であり、巡り巡って、東北の方々を助ける行為であるとさえ思う。

2.信号を守る

 何を当たり前のことを、といわれるかも知れないが、思いの外、守られていないのがこれだ。自転車は歩行者と似たようなもの、というイメージが抜けないのだ。
 信号遵守。当たり前だが、これまた鉄則である。
 あと、二段階右折も守ろう。これも法律でそう決まっている。

3.飲酒運転をしない

 これまた当然のことではあるんだが、自転車も飲酒運転はダメだ。飲んだら乗ってはならない。ときどき地方に行くと「(クルマの)酔っぱらい運転はダメだから、自転車にしたよ」などという人がいるが、まったくの誤認識である。
 自転車であっても、飲酒運転は道交法違反だし(完全に赤切符)、なにより危険だ。
 首都圏がこれから自転車で過密状態になることが予想できる今、飲酒自転車運転に、寛容になってはならないと思う。

4.夜間無灯火をしない

 
これは思いの外重要で、夜間無灯火こそが、夜の事故の主因となっている。
 乗っている自分は見えているつもりでも、他者から自転車が見えない。自転車灯火の意味とは、他者から認識してもらうのが一番手、自分の道を照らすのは二番手、なのである。
 現在は電池式の明るいLEDライトが、非常に安く出回っている。これならばペダルも重くならない。エネループなどの充電バッテリーと併用すれば、ランニングコストなど、ほぼゼロだ。

5.歩道はあくまで歩行者優先、その上で徐行

 そして、もうひとつ、歩行者への気遣いだ。
 特に慣れていない人にとっては、道路状況などやむを得ない事情で、歩道を走らざるを得ないこともあるだろう。しかし、その際は決してスピードを出してはならない。暴走などもってのほかで、歩道はあくまで「走らせてもらっている」立場なのだ。
 歩行者にドケドケとばかりベルを鳴らす、なんてのも論外だろう。
 追い抜く時は「すいません」と声を掛ける。何かあったら即座に停まれるようなスピードを保つ。
 歩道には、お年寄りや、子供、ベビーカー、車椅子、白い杖など、多数の交通弱者が存在する。決して彼らの安全を脅かすようなことがあってはならない。 

他にも傘差しや2人乗りなど、色々あるけれど「最低限、少なくとも」という意味ではこの5つ。是非ともよろしくお願いしたいものだ。この5項だけで、現在の自転車状況はかなり改善できる。
 というのか、このメルマガの読者諸兄である。そんなことは、ご自身としては百も承知であろう。

 だから、だ。

 周囲に、なのである。
 周囲にこの5つを伝授し続けていただけるとありがたい。

・停電のリスク

 そしてもうひとつ、関東の計画停電がこれからやってくる。
 光っていない信号機に巡り会うことも、これからは多々あるはずだ。交差点では常に徐行、光ってない場合は必ず停まる、そうした配慮も必要になってくるのだろう。
 しかし、これに関しては、私にも経験がないので分からない。

・それともうひとつ

 交差点ではどうするか? 車道の左端ってどこのこと? どう走ればいいの? と、自転車の車道走行ルールについて、様々な質問も戴く。
 このメルマガの読者諸兄にも、周囲からそういう質問を受ける方も多いことだろうと思う。
 それぞれ場合分けをして、詳しく述べていったりすると、極端な話「自転車の安全鉄則」などという一冊の本ができてしまうわけで、分かりやすく、一言でいおう。

 自転車の車道でのルールは、原付とほぼ同じである。
 つまり原付バイク(←考えてみればヘンな言い方)でやってはならないことは、自転車でもやってはならないということだ。
 周囲に聞かれたらこう答えて欲しい。「原付バイクで考えてみれば、逆走や信号無視、傘差し運転ほか、“ダメ”なのは当たり前でしょ。自転車でも同じよ」と。

 皆々様、ご安全に。
 東北が、この状態の今、東京で救急車のご迷惑になるようなことは、極力あってはならないと思うから。

 

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